排泄予測支援機器
皆さんは『排泄予測支援機器』はご存じでしょうか。
排泄予測支援機器とは、利用する方の膀胱内の尿のたまり具合がわかるようにして、利用する方本人や介護している方に排尿のタイミングを知らせる機能を持った機器のことを言います。
排泄予測支援機器を利用することにより、トイレの失敗などに不安がある方が安心して排泄が行える環境を整えることができます。<排泄予測支援機器の主な利用効果>
- 自分でトイレに行けるが身体機能の低下でトイレに着くまでに時間がかかり不安な方などは、尿のたまり具合が確認できるので、事前に余裕をもってトイレに移動ができるので、失敗を減らすことが可能になる。
- 歩行が困難で介助者の移乗などの介助が無いとトイレに行けない方は、介助者が尿のたまり具合を確認でき、適切なタイミングでの声掛けやトイレへの誘導を行えるので、漏れを減らすことが可能になる。
排泄予測支援機器はすでに一般向けに販売されていましたが、2022年4月から、介護保険の対象(特定福祉用具販売)となりました。
対象の条件を満たしていれば、介護保険の適用により費用総額の1割~3割の負担で購入することができます。給付対象は「トイレでの自立した排尿が困難となっている居宅要介護者等であって、排尿の機会の予測が可能となることで、失禁を回避し、トイレで排尿をすることが見込める者」と定義付けています。